のりのりにっき

ただの雑談です

ストックオプションの確定申告

今年も楽しい確定申告の時期がやってまいりました。毎年恒例のイベントになり、なんやかんやで楽しんでいます。先日の日曜日に受付をしていたので、確定申告に行って無事申告書と領収書を提出してきました。税金もさっさと銀行に行って納付書書いて支払い。無事今年の確定申告終了しました!!ばんざーいっ!ばんざーいっ!ばんざーいっ!\(^^)/

今日はひな祭り&確定申告も終わったぜぃ!ということで確定申告について書きます。

いやー今年の確定申告は大苦戦しました。大苦戦した理由は・・・

すみません。源泉徴収票と領収書の一部をうちに置いてきてしまいました。(ぱこっ)

毎年確定申告に行っていて、今回初めてやらかしちゃいました。源泉徴収票を家に置いてきて、自宅に戻って源泉徴収票と印鑑持って再度行くとか。慣れは恐ろしいです。油断してました。サラリーマンは源泉徴収票は必須です。ないと話になりませーん。(ーー;)

他にも苦戦していたものがありますが、今回は特にストックオプションがキモでした。

ということで、今回はストックオプションの確定申告について書きます。

去年、たまたまストックオプション絡みの収入があったため、今年ストックオプションの確定申告をしないといけなくなってしまいました。(^^;; 

最初にこれどうするんだっけ?とGoogleで検索しまくっていましたが、ストックオプションに関する情報が少ない、AだったりBだったりといろんな答えが出てくる。

まーそれでも証券会社さんから書類もららえばなんとかなるさーと呑気に構えて準備を始めたら、想定以上に苦戦を強いられることになったのです。( ;  ; )

ストックオプションの確定申告で苦戦した理由は次の2つです。

1. 一般口座だった。

「A証券さんは来たのに、ストックオプションがあるB証券さんから取引報告書が来ないなー。」株をやっている人は分かるかと思いますが、証券会社に口座を持っていると、毎年1月くらいに証券会社さんから去年1年分の取引報告書が送られてきます。しかし、なぜかB証券会社さんから書面が来ない。とりあえず去年の取引報告書を送ってもらうかーとB証券会社さんに電話したら、

「あー。会社単位の申しこみで購入した時の情報はないから取引報告書は出せないんですよー。いくらで売ったという情報はこっちで出せるけどいくらで購入したかという情報はこっちでもっていないんですよー。なので、購入についてはC社さんから出してもらってくださーい。」

あちゃー。C社に連絡取らないとあかんわー。(´Д` )  証券会社の口座は3パターンあって「特定口座(源泉徴収あり)」「特定口座(源泉徴収なし)」「一般口座」がある。普通の株取引をする際は特定口座で開設して、毎年1月にいくらで購入していくらで売却したかという情報を証券会社さんがまとめて取引報告書としてまとめて送ってくれるのですが、こちらは一般口座。一般口座はいくらで買っていくらで売却したのかという記録を自分で作らないといけません。orz

わーExcelで取引明細作らなきゃー。となっていたのですが、C社の人がわざわざ取引明細のExcelデータを作って送ってくれました。助かりました。ありがとうございます。m(_ _)m

(教訓その1)

取引明細は作っておきましょう。

2. ストックオプションの種類を確認していなかった。

ストックオプションの種類によって確定申告の方法が異なるため、検索してもどれに当てはまるのか全く分かりませんでした。

ストックオプションには、「有償ストックオプション」「税制非適格ストックオプション」「税制適格ストックオプション」の3種類あるらしい。ストックオプションに関する書面はいただいていたもののストックオプションがどのタイプになるのか分かっていませんでした。orz

ストックオプションは無償で付与されたものなので、有償ストックオプションはまずはありえない。残りの「税制非適格ストックオプション」か「税制適格ストックオプション」のどちらかになる。

権利行使した後の税金の話は全然来ないから「税制適格」だと思うけど、もうどっちだったか覚えていない。1のB証券会社さんからの指摘でストックオプションの権利行使でC社でいくらで株を購入したのかという情報も必要だったため、C社に連絡してストックオプションの資料を取り寄せることになってしまったのでした。(´Д` )

(教訓その2)

権利行使する前にストックオプションの種類を確認しましょう。

ストックオプションの種類を確認できる書面も忘れずに。

問い合わせから数日後、C社からストックオプション関連の資料が届きました。今回は書面から「税制適格ストックオプション」のほうで、権利行使時に税金が発生しないことがわかり、ほっと胸をなでおろしたのでした。(´Д` )

3. 確定申告に行ってみた

よしっ!ストックオプションに関わる書類が全部そろったーっ!ということで、おうちで確定申告書類の作成開始。国税庁のホームページの確定申告作成コーナーで数字を入力してプリンタで印刷。用意した領収書やいただいた資料と一緒に確定申告会場に行きます。いつもは提出だけで控えに受領印を押してもらって帰るのですが、今回は税務署のおじさまに申告内容を確認してもらいました。すると、おじさまがいきなりケンカ売ってきました。( ;  ; )

「会社から無償でストックオプションを出されたのに、なぜストックオプション行使の時に給与収入で申告しないんですか?」

(うるせーよ。税制適格ストックオプションだから行使段階じゃなくて売却段階で税金がかかるだろーがこらーっ!o(`ω´ )o )

「税制適格ストックオプションなので、行使段階では税金はかからないです。今回は売却した分について申告分離課税で申告していますー。」

原簿のコピーを見せて反論。税務署のおじさまもやっと納得してくれました。デフォルトが税制非適格ストックオプションのほうなので税務署のおじさまからの指摘はごもっとも。危うく刺されるところでした。C社からストックオプションの原簿コピー送ってもらってよかったわ。やれやーれ。(´Д` )

最終的にストックオプション申告で税務署のおじさまから提出を求められたのは、

1. 株式購入の証明になるもの=ストックオプション原簿のコピー(C会社で発行)

2. Excelで作った取引明細をプリントアウトしたもの(自分で作成)

3. 売却証明書(B証券会社さん発行)

 の3点でございました。

4. まとめ

最後にまとめです。

1〜3まで読んで何がなんだかわからなくても、会社にストックオプションの種類を確認した上で、これだけ頭に入れておけばなんとかなるでしょう。

ストックオプションの権利を行使したら・・・)

・有償ストックオプション → 売却 または 保有

・税制非適格ストックオプション → 即全額売却

・税制適格ストックオプション → 売却 または 保有

・退職ストックオプション → 即売却(会社で源泉徴収

 (ストックオプションの確定申告)

・有償ストックオプション → 申告分離課税(売却時)

・税制非適格ストックオプション → 給与所得(行使時) + 申告分離課税(+行使してからの利益分)

・税制適格ストックオプション → 申告分離課税(売却時)

・退職ストックオプション  → 退職所得(行使時)

税制非適格オプションが即全額売却になっているのは、ストックオプションの権利を行使した段階、即ち株を買った段階で給与所得として税金がかかってしまうので、行使してから即売却しないと税金が払えない、行使して株を買った後に株価が下がってしまうと税金だけでお金が消えるなんてことも。こちらのパターンで権利行使した後はすぐに全部売却したほうがいいと思います。

それから、もう一つ退職金代わりにストックオプションを出しているパターンもあるそうです。基本ルールは税制非適格ストックオプションと同じですが、こちらは「退職してから⚪︎日以内に行使しないといけない」という決まりごとになっているなど退職前提の条件がついているのが退職ストックオプションです。こちらは退職金と同じ扱いで退職所得になるそうです。

このようにストックオプションの確定申告は何かと面倒なところがあり、確定申告しない人が結構いるのですが、税金を納めていないことがバレると追徴課税で余分に税金を払わないといけなくなってしまいます。確定申告と納税は忘れずに!お金に余裕のある人で確定申告が面倒な人は税理士さんにお願いしちゃいましょう。

ということで、頭のわるーい人が自力でストックオプションの確定申告をしてきたというお話でした。これはあくまでも一例なので、ストックオプションについては会社の詳しい人によーく確認して行動しましょう。

おしまーい。